カーポートの撤去を検討している方で、撤去費用が気になる方も多いのではないでしょうか。また、撤去すべきタイミングや業者の選び方についても気になるポイントかもしれません。
本記事では、カーポートの撤去費用の相場や撤去を検討するタイミング、カーポートを自分や業者で撤去する場合のメリット・デメリットについて解説します。また、カーポートの撤去における業者選びのポイントや撤去の流れについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

カーポートの撤去費用の相場とは?
カーポートの撤去費用の相場について解説します。
- 基礎を残す場合の費用
- 基礎まで撤去する場合の費用
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.基礎を残す場合の費用
カーポートの台数に応じて解体費用は異なりますが、一台分を撤去するには約2万円〜3万円、2台ならば3万円〜5万円が目安です。また、これに産業廃棄物の運搬費用として約1万円が加算されます。
しかし、支柱の素材が鉄やアルミの場合は、リサイクル業者による買取も可能で、その分のコストダウンが期待できます。これらを総合的にみると、カーポートの撤去費用はおおむね10万円前後に収まるケースが多いです。
2.基礎まで撤去する場合の費用
基礎まで撤去する場合は、コンクリートの斫(はつ)り工事が必要となり、支柱1本ごとに約7千円〜8千円が追加でかかります。たとえば、6本の支柱があるカーポートなら、基礎撤去だけで4.2万円〜4.8万円が必要です。
この費用はカーポートの撤去費用とは別に発生し、業者によっても変動するため、数社から見積もりを取り、総費用を比較検討するのがおすすめです。それぞれの業者の提案を比べることで、コストパフォーマンスのよい撤去プランをみつけられます。
カーポートの撤去を検討するタイミングは3つ
次に、カーポートの撤去を検討するタイミングについて解説します。
- 耐用年数が近づいてきたとき
- 自然災害の影響で壊れてしまったとき
- 停めたい台数が変わったとき
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.耐用年数が近づいてきたとき
カーポートの耐用年数は10年〜20年とされているため、寿命が近づいてきた際には撤去を検討しましょう。また、カーポートは主にアルミ製と鉄製の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットが存在し、耐用年数にも違いが生じます。
- 鉄製
剛性が高く頑丈ですが、錆びやすいのが欠点。塗装が剥がれて錆びた支柱は、外観以上に内部が腐食している可能性がある
- アルミ製
錆びにくい利点があるものの、強度が鉄に比べて劣るため、支柱が曲がる場合がある
支柱に曲がりや錆をみつけたら、たとえ耐用年数に達していなくても、安全性を確保するために撤去を検討する必要があるかもしれません。
2.自然災害の影響で壊れてしまったとき
台風による強風でパネルが飛ばされたり、積雪により屋根が損傷するなど、さまざまなダメージが発生する場合があります。とくに、自然災害が多発する地域では、カーポートの破損は珍しいケースではありません。
このように破損が生じた場合、安全上の理由から迅速に撤去または修理を検討しましょう。放置すると、さらなる損害や安全の危険が生じる可能性があるため、損傷の程度を正確に把握し、適切な対応を取ってください。
3.停めたい台数が変わったとき
新しく大型の車を購入したり、家族が増えて複数の車を保有するようになったりした場合、カーポートのサイズが不十分になるケースがあります。このような状況では、カーポートの撤去やより大きな新しいカーポートの設置を検討しましょう。
車を安全に保護するためには、カーポートのサイズが適切でなければなりません。不適切なサイズのカーポートを使用すると、利便性の低下につながるため、ライフスタイルの変化に合わせて適切なタイミングでの撤去や新設を検討してください。
カーポートの撤去を自分でする場合のメリット・デメリット
次に、カーポートの撤去を自分でする場合のメリット・デメリットについて解説します。それぞれについて詳しくみていきましょう。
メリット
カーポートを自分で撤去する最大のメリットは、コストを節約できる点です。専門業者に依頼すると数万円の費用がかかる作業を全額節約できるため、予算に限りがある場合に魅力的な選択肢です。
しかし、時間と労力の投資は必要となります。業者に依頼すれば短時間で終わる作業も、自分でするとその数倍の時間がかかる可能性があります。そのため、カーポートの撤去を自分でするかどうかの決断は、時間や身体的な労力も考慮するようにしましょう。
デメリット
カーポートを自分で撤去する際には、安全性の確保が大きな課題です。構造物の撤去は、専門的な技術や機材を必要とする場合が多く、重い部材も扱うことから、怪我のリスクが伴います。とくに、基礎などの重量物を動かす際は、専門的な知識がないと事故につながる可能性が高まります。
なお、経済的な面では、撤去作業にかかる直接的な費用は節約できるかもしれません。しかし、廃棄物の処理に関しては別途費用が発生します。廃棄物を適切に処分するためには、軽トラックのレンタルや処分場への運搬費用が必要となるため、全体のコストを考慮するようにしましょう。
カーポートの撤去を業者に依頼する場合のメリット・デメリット
次に、カーポートの撤去を業者に依頼する場合のメリット・デメリットについて解説します。それぞれについて詳しくみていきましょう。
メリット
カーポートの撤去を業者に依頼する際のメリットは、以下の3点です。
- 短時間で安全に解体できる
業者はカーポートの解体に慣れており、半日〜1日半で効率よく安全に作業を完了できる
- 廃棄物処理を任せられる
業者に依頼すれば、解体後の廃材を適切に処理してくれる。個人で処理する場合は適切な処分場をみつけたり、運搬したりする手間が発生する
- 基礎の撤去や整備まで依頼できる
カーポートの撤去だけでなく、その基礎の撤去や後の土地整備も業者に依頼できる。これにより、撤去後の土地を新たな用途に活用できる
デメリット
カーポートの撤去を業者に依頼する際のデメリットは主に以下のとおりです。
- DIYよりも撤去費用が高くなる
自分で撤去する場合に比べ、専門業者に依頼すると撤去費用が高額になる
- 費用削減のための比較が必要
費用をできるだけ抑えたい場合、最低2〜3社の業者から見積もりを取り、比較検討する必要がある。検討には時間がかかり、最適な業者選びには慎重な判断が求められる
カーポートの撤去における業者選びのポイントは3つ
次に、カーポートの撤去における業者選びのポイントについて解説します。
- 適切な資格と許可を有している
- 見積もりと作業内容を確認する
- 事前に工事の立ち合いをしてくれる
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.適切な資格と許可を有している
適切な資格や許可を持っているかどうかは、業者選定の際の重要な基準です。正規の業者は、必要な許可や資格を有しており、工事中に発生する産業廃棄物の処理も法令に従って適切に実施します。
不正な業者に依頼してしまうと、不適切な処理や不当な追加料金の請求に遭う可能性があります。また、工事に伴うリスクをカバーするために、業者が適切な保険に加入しているかも確認してください。万が一、工事中に近隣とのトラブルが発生した場合、保険があれば被害を最小限に抑えられます。
2.見積もりと作業内容を確認する
複数の業者から見積もりと詳細な作業内容を書面またはメールで入手しましょう。これにより、適正価格を判断し、提供されるサービスの範囲を正確に理解することが可能です。
口頭での説明だけに頼ると、後になって認識の違いや追加費用が発生するリスクがあります。書面での見積もりは、後で起こり得るトラブルを防ぐための証拠となり、契約内容の明確化にも役立ちます。
3.事前に工事の立ち合いをしてくれる
実際に現場をみてもらうと、業者はカーポートの状態や周囲の環境を詳細に把握でき、より正確な見積もりと計画を提案できます。電話やメールだけで進めると、予期せぬ課題や必要な工事の見落としが生じる場合があります。
これは、後に追加費用が発生する原因にもなりかねません。そのため、事前の立ち合いを通じて工事の内容を具体的に確認するようにしましょう。
カーポートの撤去工事の流れ
次に、カーポートの撤去工事の流れについて解説します。
- 屋根のパネルを外す
- 骨組みを解体する
- 支柱を切断する
- モルタルで補修する
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.屋根のパネルを外す
作業を安全かつ効率的に進めるために、上部の構造から順に解体していきます。一般的にこの作業は2人1組で実施される場合が多く、1人が脚立やはしごに登り、屋根のパネルを手作業で取り外します。
もう1人は地上で脚立を支えたり、取り外されたパネルを受け取り、廃材として適切な場所へ搬送する役割です。また、破片やチリが周囲に飛散しないよう、現場を守る丁寧な養生も欠かせません。
2.骨組みを解体する
始めにボルトやナットで固定されている骨組みをインパクトドライバーを使用して解体します。骨組みは長くて重たいため、慎重に扱わないと周囲のものや人に損害を与えかねません。
作業は2人1組で進められ、1人がインパクトドライバーを用いて骨組みを解体し、もう1人は解体された部材の受け取りと運搬を実施します。また、骨組みの材質が鉄やアルミであれば、リサイクルを前提とした買取が可能なケースもあります。
そのため、解体された骨組みは適切に分類し、リサイクル可能な資源として再利用しましょう。
3.支柱を切断する
カーポートの支柱を切断する際は、電動のこぎり(セーバーソー)を用いて地上面が平らになるように作業を進めます。この工程では、1人がこぎりで支柱を切断し、もう1人が支柱が安定しているか確認します。
これにより、作業中の事故や怪我を防ぐことが可能です。支柱の基礎部分は、コンクリートで固められた根巻きコンクリートと呼ばれる構造になっており、多くの場合、地中深くに固定されています。
そのため、一般の人が自力でこれを撤去するのは困難であり、プロの業者に依頼するのが一般的です。
4.モルタルで補修する
切断面が鋭利であると、後にけがをする可能性があるため、安全対策として切断面をモルタルで補修します。切断面をモルタルで補修し、平らにならして乾燥させれば、撤去作業はほぼ完了です。
ただし、カーポートの撤去に伴って発生した建材や廃材は適切に処理しなければなりません。これらの材料は産業廃棄物に該当するため、適切な処理を実施する必要があり、専門の資格を持つ運搬業者に処分を依頼してください。
カーポートの撤去費用でよくある3つの質問
最後に、カーポートの撤去費用でよくある質問について解説します。
- 質問1.カーポートの撤去費用が高くなってしまう要因は?
- 質問2.新しいカーポートを選ぶ際に重視すべきポイントは?
- 質問3.カーポートを自分で撤去する場合に必要なツールと安全対策は?
それぞれについて詳しくみていきましょう。
質問1.カーポートの撤去費用が高くなってしまう要因は?
カーポートの撤去費用が高くなる要因としては、以下が挙げられます。
- 柱の数が多い
柱が多いほど、撤去と地面の整備に手間と時間がかかり、コストが増加する
- 鉄骨やコンクリート素材
鉄骨やコンクリート製のカーポートは解体が困難であり、特別な機材や技術が必要
- 床部分にコンクリートが使われている
コンクリート製の床は撤去後の補修が必要で、これが追加費用につながる
- 経験が少ない業者に依頼する
カーポートの解体経験が少ない業者は作業効率が低く、費用が高くなる可能性がある
- アスベストが使用されている
アスベストが使用されている古いカーポートは、除去作業が特別な注意と技術を要し、費用が増加する
なお、アスベストの見た目の特徴についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:アスベストの見た目の特徴とは?似ている素材や見分け方のポイントを詳しく解説します!
質問2.新しいカーポートを選ぶ際に重視すべきポイントは?
新しいカーポートを選ぶ際に考慮すべきポイントは、以下のとおりです。
- 車の台数に合わせて選ぶ
将来的な車の増加も考慮し、必要なスペースを見積もってカーポートを選択する
- 地域の気候環境に適したものを選ぶ
積雪量が多い地域や強風が予想される地域では、それに耐えうる構造のカーポートを選択する
- 機能性と素材を重視して選ぶ
熱線遮断や紫外線カット機能を備えた屋根材、FRP製の屋根材など、機能性と耐久性を考慮する
- 敷地のサイズに合わせて選ぶ
敷地の大きさや形状に応じて、車を出し入れしやすいデザインのカーポートを選択する
質問3.カーポートを自分で撤去する場合に必要なツールと安全対策は?
必要なツールには、ハンマーや電動ノコギリ、ドライバー、プライヤーなどがあります。これらはカーポートのそれぞれの部分を分解し、撤去するために欠かせないアイテムです。
また、安全対策としては、作業中に手や顔への怪我を防ぐために手袋と安全メガネを着用し、頭部を保護するためにヘルメットを使用しましょう。さらに、作業エリアがほかの人にとっても安全であるように整理整頓を心がけ、構造物が不安定にならないよう注意しながら解体を進めてください。
まとめ
本記事では、カーポートの撤去費用の相場や撤去を検討するタイミング、カーポートを自分や業者で撤去する場合のメリット・デメリット、カーポートの撤去における業者選びのポイントや撤去の流れについて解説しました。
カーポートを撤去する費用相場については、車何台分のスペースを撤去するか、基礎を残すかどうかによって差が生まれますが、おおむね10万円以内が相場です。
もし、耐用年数が近づいている場合は、カーポートの撤去を検討するタイミングとして考えられるため、支柱の曲がりや錆の状況も踏まえて判断するようにしましょう。
また、カーポートの撤去を自分で実施するか業者に依頼するかは、予算の問題や労力、安全性などを総合的に鑑みて判断するようにしてください。

